固有感覚受容器(proprioceptor)について

固有感覚受容器は、弾性組織の伸展に反応する感覚神経終末であり、主として筋肉、関節、腱、内耳の平衡器官に存在している。

固有感覚受容器へのインプットとは、組織伸展の変化であり、固有感覚受容器からのアウトプットとは反射である。
固有感覚受容器は全ての動物に存在し、植物と動物を区別する鍵でもある。動物には小さなアメーバも含まれるが、アメーバは水流の力に反応して、水流とは独立した動きを示す。この場合、水流の力が、固有感覚へのインプットと言える。内部受容器、外部受容器との対比において、「固有感覚受容器」という言葉を造ったのはDr. Sherrington*(神経生理学者)だが、果たして彼が固有感覚受容器を、動物と植物を区別する鍵とみなしていたかどうかは定かではない。*(https://en.wikipedia.org/wiki/Charles_Scott_Sherrington)
私の主な関心は、人間の大脳に対する固有感覚受容器からのフィードバックである。人間は大脳において固有感覚受容器からのアウトプットに基づいて自身の願望/ニーズを満足させる判断(決定)を下したり、目/耳を主体にした価値観から自身の体のフィール・ベースの価値観への転換を図ったりできる。70億人以上の人間をかかえて、母なる地球は今や限界に達しつつある。固有感覚受容器による、すなわち自分自身が感じる(知覚)するものは、地球の重力と生物圏の限界の中でいかに人類が適合できして生きるかを明らかにする鍵となる。


Q&A:
1)環境とテクノロジーを、スキルと繋ぐ鍵はなにか?
体の最適な使い方は、頸部に始まり、それをもとに体の残りの部分の筋肉の最適な使い方を感じることができる。頸部の使用は、休息時の条件と目的をもつ活動を行う時の両方について明確化(規格)されるものであり、スキル、環境、人間とテクノロジーのインターフェースを決定する鍵となるだけでなく、筋骨格系の健康、ひいては全身の健康に影響を及ぼす。
2)人体の使い方や誤まった使い方について検討しなくてはならないのは、どういう時か?
一貫した正確さの望ましい結果を達成することが必要とされる時、スキルや環境、テクノロジーに関する我々の判断(決定)が多数の人々の命に影響を及ぼし、健康上の問題の予防や解決を考える時。

ーDB便りno.1 (170425)より転載